4K8K放送を見据えた工事が必要です
東京オリンピック『2020年』に向けて8K放送を実現させていくと書きましたが、
4K8K放送は、今のアンテナや配線器具で受信することができるでしょうか?
答えは・・・
【No!!】
4K8K放送は、今までのBS/CS放送の周波帯を使用できません。
従来のBS/CS放送の周波数は「1,032Hz~2,071Hz」
4K8Kで使用する周波数は更に高周波となり【2,224Hz~3,224Hz】を使用します。
また、従来のBS/CS放送で使用する衛星からの電波は、右回りで地上へ降りてくる右旋円偏波でしたが、
4K8Kで使用する衛星からの電波は、左回りで地上へ降りてくる左旋円偏波となります!
すなわち4K8K放送に向けて、受信できる設備にする必要があります。
では、4K8Kに対応する設備にするにはどうしたら良いのでしょうか。
その前に、
TVの受信に必要な物は、
①アンテナ
②配線(同軸ケーブル)
③ブースター(増幅器)
④分配器
⑤直列ユニット(壁に埋め込まれているアレ)
⑥分波器(地デジとBS/CSを分ける)
あとは、規模によって分岐器など細かい部材もありますが、だいたい上の6種類で構成されています。
配線(同軸ケーブル)は、S-5C-FB以上の性能があれば問題ありません。
Sとは、シールドの事です。
5C-FBの外装にシールドがあるため、高周波の減衰を抑える効果があります。
昔の住宅によくある5C-2Vや3C-2VはUHF・VHFを受信する為の同軸ケーブルですので4K8KはおろかBS/CSも十分に受信できる性能はありません。
フィーダー線なんてもっての外です。
その他の機器
アンテナ、ブースター、分配器、直列ユニット、分波器は、
4K8K受信にあたり、周波数帯が対応しませんので全て取り換える必要があります。
◎住宅の場合は機器の取替で4K8Kに対応することができます。
(直列ユニットの個数が少ない)
ですが、
◎共同住宅(アパート・マンション)の場合、直列ユニットが多く末端部での信号レベルが減衰してしまうため、ブースターや分配器・分岐器の系統を変え末端でも正常に映る信号レベルまでもっていく必要があります。
詳しくは、お近くの電気工事店や各アンテナメーカーにご相談ください。
DXアンテナ
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日本アンテナ